親知らずのことを智歯とも言う。
親知らずのところが腫れたり、傷んだりする原因は、親知らずの周囲に付着した歯垢や食べかすが周囲の歯ぐきの中へ入り込み、細菌が増殖する
ためである。智歯周囲炎とも言う。
体の免疫力(抵抗力)と細菌との戦いによって、膿が歯ぐきの内部にたまり、腫れて内圧が高まることにより痛みがでる。
急性症状がある時
原則として抜歯はせず、切開排膿や投薬などの消炎療法を行う
腫れや痛みがある程度治まってから、後日抜歯することを推奨する
妊娠中の抜歯は、できるだけ避けたほうが良いが、抜歯による精神的ストレスや投薬などの注意を払いながら、抜歯を行う場合もある
女性の場合は、結婚前に抜歯を決断(戦略的抜歯)すべきである
虫歯の出来やすい場所
①奥歯の溝
②歯と歯ぐきのとの境目
③歯ぐきが下がって歯の根が出てきた
歯のくびれ部分
④歯と歯の間
虫歯の原因
歯垢と言われている細菌のかたまり(層)です。
歯の表面に歯垢が付着していると、口の中に食べ物や飲み物、特に糖分が入ってきた時に、細菌は爆発的に増え、活発に運動し、酸を産生します。
その酸によって、歯のカルシウムが溶け出すと、虫歯になっていきます。
原因を除去すること
口の中の歯垢をできるだけ少なくすることです!
①歯ブラシにより、奥歯の溝をしっかり磨くこと
歯ぐきの境目に歯ブラシの毛先を当てる指導を受けること
②デンタルフロス(糸ようじ)により、歯と歯の間に付着している歯垢を取り除く指導を受けること
③歯間ブラシを使って、歯と歯の間に入り込んだ食べ物をかき出すこと
歯間ブラシの使い方を指導してもらうこと
高濃度フッ化物配合の歯磨き剤の使用。
成人の場合、フッ素濃度1450ppm~1500ppm
5歳以下の子供の場合、フッ素濃度1000ppm以下
歯ブラシに付けて磨き、うがいは軽く1~2回程度にし、フッ素が歯と歯の間や歯ぐきとの境目に残るようにする
フッ化物配合の洗口液の使用
歯ブラシだけのセルフケアの歯垢の除去は、全体の約40%
デンタルフロス、歯間ブラシの使用で、全体の約70%ぐらいと言われています。
残りの30%は、自分では除去できない歯垢・歯石。
さらに、歯肉溝・歯周ポケットの中の細菌など、専門的に取り除きます。
PMTC歯の表面を研磨(ツルツルにする)をすることにより、歯垢を付きにくくします。
正しい歯ブラシの使い方の指導
デンタルフロス(糸ようじ)の使い方の指導
歯間ブラシの使い方の指導
80代 男性
治療後、定期的にプロフェッショナルケアに通っています。
初診時、右側が残根状態でしたが、使用可能かどうか?歯の根の状態等を診断した上で、入れ歯ではなくクラウン・ブリッジ(被せ)を使用し、噛み合わせを回復しています。
全体的に清掃不良により、歯垢の多量付着がみられ、歯肉(歯ぐき)もぶよぶよと慢性の炎症状態でしたが、口腔清掃指導(正しいブラシの使い方の指導及び歯間ブラシの使い方の指導)等、さらに自宅でのセルフクリーニング並びに歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングにより、歯肉(歯ぐき)は、引き締まった良好な状態に改善いたしました。
現在、定期的に来院され現状を維持されています。
2021年10月初診
上の歯が腫れて痛むということで来院されました。口の中を拝見しますと、左の写真のように上の歯で残っているのは全て根っこだけになっており、ほとんどの歯の神経は死んで神経の通路は腐敗(腐って)しており、歯の根の先には膿がたまり、その中の1本の歯の膿が歯茎の方に進行、歯茎が腫れて痛みが出てきていました。
②腐敗した神経も通路を清掃すること
③レーザーによる歯の周囲の歯茎の殺菌
④お薬(化膿止め・痛み止め)を投与しました。
治療方針として、残っている根が使えるのかそうで無いのかレントゲンによる診断を行い出来る限り歯を保存(根の治療をして歯を残す処置)を行うことにしました。
お口の清掃が出来ておらず、虫歯・歯周病(歯茎の腫れや出血)など様々な要素を含んでいる状態でした。
ただ、治療には積極的でほぼ毎日のように来院されましたので、約2ヶ月で上記の写真のように上の歯が完成し噛み合わせも安定し、食事が出来るようになりました。
全て保険診療で終えました。
ちなみに歯が無くても柔らかいものを食べていたそうです。
セルフコントロール(自宅で自分で歯と歯茎を清掃すること)とプロフェッショナルコントロール(診療所に来院してご自身では清掃出来ない所を専門的に清掃すること)フッ素による虫歯ケアや歯周病ケアを継続していくことが出来るかにかかっています。