歯周病ケアで糖尿病、高血圧のリスクを低減
全身の健康に密接に関わる口の健康 まずは歯科検診で状態をチェック
”全身の健康、さらには人生の幸福につながる診療” をモットーに、予防歯科に力を入れている「Dorf中村歯科」。一人一人に合わせた丁寧な治療を約40年にわたり実践しています。
「口腔ケアは、健康寿命を延ばす上で非常に重要です」と中村院長。歯周病が糖尿病や高血圧、呼吸器疾患などのリスクになったり、食べ物をかめないことが体力の低下を招いたり・・・。口の健康は全身の健康につながっています。医療現場では、外科手術の前後に口の中の状態を確認し、必要に応じて治療を施すなど、口腔ケアによって術後の感染症を防ぐ取り組みも行われています。
口の健康を保つには、ホームケアとプロによる定期的なケアが必須。歯科ではオーラルフレイル(口腔機能の衰え)もチェックできます。健やかな毎日に伴走してくれる同院。将来を見据えたケアを提案してくれます。
【口の健康が健康寿命に与える影響】
健康寿命・・・身体的・精神的・社会的に健康で自立した生活を送ることができる期間のこと
①歯周病菌など、口腔内の細菌が全身に広がると、糖尿病、高血圧、呼吸器疾患などのリスクが高まることがあります。
②食べ物をしっかりかめない状態が続くと、栄養不足や体力低下を招くことがあります。
③口元を気にして笑顔や会話が減ると、コミュニケーションにも悪影響が。孤立感やうつ状態を招く可能性があります。
★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 N.16
「オーラルフレイル」を予防して健康寿命を延ばそう
むせる、かみにくい、しゃべりにくい・・・。口の変化が気になったら、「オーラルフレイル(口の機能低下)」かもしれません。フレイルとは、健康な状態から要介護になる間の、衰えが進んでいる状態のこと。オーラルフレイルを放置すると、食欲、筋力、社会参加意欲の低下などを招き、全身のフレイル(機能低下)につながる恐れがあります。早い段階で変化に気付き、元の状態に戻すことが健康寿命を延ばすことにつながります。
オーラルフレイルの予防には、口の周りの筋肉や舌を動かして筋力の衰えを防ぐこと、歯科で定期的にプロによるクリーニングを受け、口腔内の細菌を減らすことが大切。舌を動かすことは口腔底筋の筋肉に作用し、嚥下(えんげ)力の保持に役立ちますし、細菌を減らすことで誤嚥(ごえん)性肺炎のリスクを減らせます。
歯科では、舌圧検査や咬合圧検査などの機能チェックも受けられます。口の変化を感じたら、一度歯科に相談を。
★あ い う べ 体操★
口の周りのトレーニング「あいうべ体操」。できるだけ大きい動作で行います。
あごに痛みがある場合は「い~う~」でOK。毎日少しずつでも続けてフレイル予防に役立てましょう!
★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 N.15
歯科矯正で手入れしやすい歯並びに 将来的な虫歯や歯周病リスクも軽減
8月8日は「歯並びの日」。歯並びが整っていると、見た目はもちろん、かみ合わせが合う、歯の手入れがしやすく虫歯や歯周病になりにくいなど①美容②機能③健康面でメリットがあります。
岡山県の学校の歯科健診では、歯並び・かみ合わせの状態を診る検査があり、幼いうちに現状を知っておくとこで、将来の健康を守ろうという取り組みが行われています。
私見では、虫歯は減っていますが、歯並びやかみ合わせに問題がある子供が増えている印象。これは硬い物をかむ習慣がなく、あごが十分に発達せず、歯がきれいに並びきらないことが要因の一つだと思います。
子供の矯正治療には歯の表面に金属などの小さな部品を付けてワイヤーを通し整えるワイヤー矯正や、柔らかく痛みが少ない子供用マウスピース型矯正装置を使った治療等があり、あごの成長や永久歯の生え方を見ながら行っていきます。
虫歯や歯周病があれば矯正前に治療も必要です。気になることがあれば、一度歯科で相談を。