★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 N.12
口臭予防に舌磨きを取り入れよう
春は出会いの季節。心置きなく会話を楽しむためにも、口臭ケアをしておきたいですね。
口臭の原因の一つに「舌苔(ぜったい)」があります。舌苔とは、舌の表面で細菌が増殖したもの。舌の表面はデコボコしているため、細菌が入り込み蓄積しやすくなっています。通常はうっすら白い膜程度ですが、増殖が進むと厚みが増し、口臭を発生させます。
そこで取り入れたいのが、歯ブラシや市販の舌クリーナーを使って1日1回の舌の表面を優しくなでて舌苔を落とす。「舌磨き」。力を入れ過ぎると舌を傷つけてしまうことがあるので注意を。口の細菌は、だ液の分泌が少ない就寝中に増殖しやすいため、朝の歯磨きと一緒に行いましょう。
より手軽な方法として洗口剤を使った”くちゅくちゅうがい”もお勧め。舌を含めた口全体の菌の増殖はもちろん、インフルエンザなどの感染症予防に効果を発揮する商品も登場しています。
舌苔のほか、歯周病による排膿やむし歯によって歯の神経が死んで膿んでいることなどが口臭の原因になっていることもあります。気になることがあれば、一度歯科でチェックしてもらいましょう。
★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 N.11
歯科で行うホワイトニングとは?事前の検診とクリーニングが大切
近年人気の歯のホワイトニング。用品売り場に行くと、さまざまな専用歯磨剤が売られています。市販のホワイトニング歯磨剤の多くは、研磨によって汚れを落とすというもの。手軽で廉価な半面、虫歯や歯周病などで口の状態が悪かったり、知知覚過敏の症状があったりすると、痛みが出たり、しみたりすることもあるようです。
歯科で行っているホワイトニングは①オフィスホワイトニング②ホームホワイトニングの2種類。それぞれ、期間や効果の出方に違いがあり、ニーズに合わせて選ぶことができます。
市販、歯科いずれにしても、まずは歯科で検診とクリーニングを受けることをお勧めします。
検診では、虫歯や歯周病など、口の中の状態をチェック。クリーニングでは、細菌を減らし、歯の表面を滑らかにすることで、薬剤がしっかり届く状態にします。着色汚れなどはこのクリーニングで落とすことが可能です。
①オフィスホワイトニング・・・歯科医院で行う。専用の液を歯に塗布して光を当てる。短期間で効果が実感できる。目安として1日2時間を3回など、連続した通院が必要。
②ホームホワイトニング・・・歯科で型どったマウスピースに薬剤を入れて、自宅で装着して行う。自分の都合に合わせてできるのがメリット。目安として1週間に一度の来院が必要。段階的に効果
を実感できる。