お知らせ

2025.6 新聞(さりお)に投稿しました

★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 N.14

自治体の歯科健診が6月から開始 岡山市では「歯たち検診」も新設

 岡山市・倉敷市の今年度の「けんしん」が6月から始まりました。このけんしんには、歯科にかかわる検査もあることはご存じでしょうか。

 例えば岡山市では、30・40・50歳の方が対象の「歯周病検診」、60・70・76・80歳の方が対象の「口腔機能健診」、妊婦さんとそのパートナーを対象にした「妊婦・パートナー歯科健康診査」を実施。さらに今年度から20歳を対象にした「歯たち(20歳)のチェック&クリーニング」も始まりました。20歳の方は、歯の検査と専用の機械を使ったプロフェッショナルクリーニングを歯科で無料で受けられます。

 自覚がないまま進行する歯周病は、20代から発症率が上昇。若いうちから歯や歯茎の状態をチェックしておくことで、将来の歯周病を予防しようという取り組みです。

 シニアの口腔機能健診では、口腔内の検査や滑舌・飲み込みなどの舌や嚥下(えんげ)機能の評価が受けられ、フレイルの早期発見が期待できます。

 口も全身の健康と同じように、定期的に専門医のチェックを受けるとこが将来の健康寿命を延ばすことにつながります。

★歯たちのチェック&クリーニング

対象年齢/20歳 料金/無料

★歯周病検診

問診、歯と歯肉などの状態を検査し、治療の必要があるかどうか調べます。

対象年齢/30・40・50歳 料金/1170円

★口腔機能健診

対象年齢/60・70・76・80歳

料金/60歳 1200円 70・76・80歳 400円

2025.4 新聞(さりお)に投稿しました

★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 N.13

花粉症による口の乾燥が歯周病や虫歯の原因になることも

 花粉症シーズン真っただ中。鼻水や鼻づまりによって、口呼吸になってしまっている方も多いのではないでしょうか。

 口呼吸が増えると、口の中が乾燥し、歯周病菌や虫歯菌が増殖しやすくなります。花粉症で処方される抗ヒスタミン薬は、だ液や鼻汁を出にくくする効能があるため、さらに口が乾き、細菌を減らす自浄作用が弱ってしまうという一面も。

 予防歯科の観点から見ると、花粉症の方は特にこの時季、口腔(こうくう)ケアが重要となってきます。外から帰ってきたときはうがいをする、こまめな水分補給を心掛けるなどの乾燥対策はもちろん、歯科での定期的なクリーニング(プロフェッショナルケア)で歯周病や虫歯菌を減らすことが大切です。

 また、季節の変わり目はストレスや疲れがたまり、口内炎ができたり、内頬をかんでしまったりという相談が増える時季でもあります。どちらも口の中が不衛生だと治りにくくなってしまうため、口の中を清潔に保つケアを心掛けて。

 口内炎が2週間以上治らないときは、一度歯科で悪性のものではないか判別してもらうことをお勧めします。頬をかんでしまうのは咬み合わせが原因ということも。何度も同じ所をかんでしまう場合は歯科で相談を。

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