★全身の健康に密接に関わる口の健康★まずは歯科検診で状態をチェック★
”全身の健康、さらには人生の幸福につながる診療“をモットーに、予防歯科に力を入れている「Dorf中村歯科」。一人一人に合わせた丁寧な治療を約40年にわたり実践しています。
「口腔ケアは、健康寿命を延ばす上で非常に重要な要素です」と中村院長。歯周病が糖尿病や呼吸器疾患などのリスクになったり、食べ物をかめないことが体力の低下を招いたり・・・。
口の健康は全身の健康につながっています。医療現場では、外科手術の前後に口の中の状態を確認し、必要に応じて治療を施すなど、口腔ケアによって術後の感染症を防ぐ取り組みも行われています。
口の健康を保つには、ホームケアとプロによる定期的なケアが必須。受診により、口腔内の機能の衰えもチェックできます。健やかな毎日に伴走してくれる同院。未来につながる口腔ケアを提案してくれます。
【口の健康が健康寿命に与える影響】
健康寿命・・・身体的・精神的・社会的に健康で自立した生活を送ることができる期間のこと
①歯周病菌など、口腔内の細菌が全身に広がると、糖尿病、呼吸器疾患などのリスクが高まることがあります。
②食べ物をしっかりかめない状態が続くと、栄養不足や体力低下を招くことがあります。
③口元を気にして笑顔や会話が減ると、コミュニケーションにも悪影響が。孤立感やうつ状態を招く可能性があります。
★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 N.10
デンタルケア用品の使い方を学び、ホームとプロの両輪でケアの質をアップ
歯と口の健康を保つには、自分に合ったケア用品を選ぶことが大切です。まずは歯科で染め出し液を使って磨き残しをチェック。どんなところが磨けていないか把握し、医師のアドバイスを受けながら道具の使い方を学んで、普段のケアを見直してみましょう。
電動歯ブラシ ブラシが細かく振動。磨きたい部分に当てるだけで、短時間で、効率的に磨けます。普通の歯ブラシでは磨き残しの多い、歯の裏側・歯と歯茎の境目などにも効果的。長時間同じ部分に押し当てると歯や歯茎に負担が掛かる場合もあるので、少しづつ動かしながら使うのがコツ。普通の歯磨きとの併用も。
デンタルフロス 糸状の製品で、歯ブラシでは落としにくい歯と歯の接触部の汚れをかき出します。歯間は虫歯になりやすい部位。1日1回は習慣にしたいケアです。
歯間ブラシ 歯茎と接する歯と歯の隙間に有鉤。小さなブラシを差し入れて歯垢をかき出します。
歯肉溝や歯周ポケットの中など、ホームケアでは落とせない汚れもあります。3カ月に一度は、歯科でのプロフェッショナルケアを受けることも忘れずに。”ホーム”と”プロ”の両輪で質の高いケアを実現しましょう。
★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 No.9
成長の節目節目で見直したい歯磨き 仕上げ磨きもプロに学んで脱・自己流
夏休みは、お子さんの日頃の歯磨き方法を見直す絶好の機会。時間があるときに、親子で一緒に正しい歯磨きの方法を学んでおきませんか。
歯の生えはじめから幼児期、永久歯が生えそろう小学生のころ、親知らずが生えそろう10代後半と、成長につれ口の中の状態は変化していきます。乳歯の生えはじめのころは指にガーゼを巻いて歯をなでるように、永久歯への生え替わりで乳歯がぐらぐらしているときは特に汚れがたまりやすいため、こまめにしっかりとなど、その時々で適切な歯の磨き方も変わってくるのです。
小学校低学年までは、大人が仕上げ磨きをして、磨き残しがないか確認しましょう。乳歯のころからデンタルフロスを使うのもお薦めです。フロスを使うと歯と歯の間の隙間が広がるのでは?と心配される方もいますが、むしろ隙間があるほうが将来永久歯が生えるスペースをしっかり作ることができます。
年齢はもちろん、歯並びなどの口の中の状態により、適切な歯磨き方法は千差万別。磨き方が今のお子さんの口の状況に合っているか一度歯科で確認を。上手な仕上げ磨きの方法もプロに教えてもらいましょう。
健やかな成長に欠かせない歯磨き習慣。節目節目で見直しながら、生涯にわたる財産にしていきたいですね。
★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 No.8
自分の歯を長く保つために定期的に「かみ合わせ」の調整を
歯は長年使っているうちにすり減ったり、歯周組織が衰えたりして、全体のかみ合わせにズレが生じる場合があります。
かみ合わせが悪いと、一定の歯に過重な負荷がかかって歯が動く、動くことでダメージを受けた歯ぐきに細菌が入って炎症が起き、骨がとけてしまうなど、さまざまな悪循環を引き起こします。かみ合わせによるダメージを「咬合(こうごう)性外傷」と呼び、歯周病とともに歯が失われる原因のひとつです。また、顎関節に疲労がたまり、顎や頭が痛くなったり、口が開けにくくなったりする「顎関節症」に悩まされる方もいます。
かみ合わせのコントロールは自分ではできないため、歯科での調整が必要です。歯科では、まず全体の状態を見て、一定の歯や顎関節に負荷がかかっていないかチェックします。「歯が浮いた感じがする」などの自覚症状があれば医師に伝えましょう。
かぶせや詰物などで歯の高さを調整する方法や、隣の歯同士を連結して力を分散させる「暫間(ざんかん)固定」という治療法で、かみ合わせを整えていきます。調整しても違和感があるようなら、しっかり医師に伝え、納得のいく説明を聞きましょう。歯を長く健康に使うためにも、定期的にかみ合わせの調整を受けることをお勧めします。
★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 No.7
自分の歯を長く健やかに保つために細菌と力、2つのコントロールが鍵
歯が失われる主な原因は、細菌による炎症で引き起こされる歯周病や虫歯と、加齢やかみ合わせの不具合などで一定の歯に負荷がかかり、歯がもろくなることの2つ。
予防歯科では、これらの要因を改善し、歯の欠損を未然に防ぐことに注力しています。具体的には①細菌のコントロール②力(かみ合わせ)のコントロール、2つのコントロールが鍵となります。
①細菌が増殖しにくい環境を保つ
細菌のコントロールは、歯科での定期的なプロケアと自宅でのセルフケアの両輪で細菌が増殖しにくい環境をキープします。特に歯周病は、糖尿病・動脈硬化・アルツハイマー型認知症などへの影響も言われており、全身の健康のためにもケアが欠かせません。
②かみ合わせを調整し、負荷を改善
一方、力のコントロールは自分ではできないため、歯科での調整が必要。歯周組織(歯茎・骨・歯根膜)がもろくなると、荷重がかかった時に歯がグラグラ動き始め、移動します。持続的な力が継続的に加わると、すり減ったり、割れたりすることがあります。また、顎(がく)関節に疲労がたまり顎関節症につながることも。
さらに歯が動くことで歯周ポケットが深くなり、歯周病のリスクも高くなります。かみ合わせと歯周病は深く関わっているのです。次回はかみ合わせの治療について詳しく紹介します
★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 No.6
冷たい物が歯にしみる「知覚過敏」 放置すると歯が折れてしまうことも
冷たい食べ物や飲み物が歯にしみる、歯磨きをするとピリッとした痛みがはしるなどの症状がある「知覚過敏」。歯周病やかみ合わせの不具合、不適切な歯磨きなどでエナメル質が削られ、象牙質がむき出しになることで起こります。象牙質には歯髄(神経)とつながる象牙細管が無数にあり、ここに刺激が伝わることで痛みが出るのです。
徐々に進行していき、楔(くさび)状に歯が削られていくことから「楔状欠損」とも言われます。虫歯と違い、刺激がなければ症状がおさまるため、放置している人も少なくありません。
しかし、一度欠損すると元には戻らず、長年放置していると歯がもろくなり、おので木を倒すごとく、歯がポッキリ折れてしまうことも。また、痛みを避けようと歯磨きがおろそかになって歯周病や虫歯を誘発することもあります。
初期であれば、象牙細管に刺激が伝わらないよう、欠損部分にスポンジで薬を塗布してコーティングする簡単な治療で済みます。進行すると、詰めたり、神経の治療が必要になる場合も。また、歯周病やかみ合わせなどの根本原因を治療して、これ以上の進行を防ぐことも大切です。知覚過敏の症状であれば一度歯科でみてもらいましょう。
2021年には2回の新型コロナウィルス感染症による緊急事態宣言が発令されました。
11月より、緊急事態宣言が解除され、全国的にも感染者数の減少がみられますが、まだまだ気を緩めず第6波の感染拡大に備えましょう。
当院では今まで同様、充分なウィルス感染症対策を引き続き講じて参ります。
当院での感染症対策